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2014年6月アーカイブ

千鳥橋病院では医学部進学をめざす高校生や予備校生のみなさんを応援しています。

医療現場での体験、医師との懇談などを通し、医学・医療に対する理解を深めていただきたいと思っています。受験を間近に控えた参加者の方からは「モチベーションアップの場となった」と毎回好評です。ひお気軽にご参加ください。

 

725日(金 ○825日(月)

お申し込み締め切りは715日(火)です。


詳細はこちらです。

http://www.chidoribashi-resident.jp/igakusei/#gakusei

 

by chidoribashi

ふくおか・さが民医連の新入生歓迎企画として、『新入生歓迎!医療の現場で診るリアル医療体験』と題して、5月10日(土)千鳥橋病院にて開催しました。福岡大学、久留米大学、佐賀大学より5名が参加、2名の新入生が参加しました。

 

はじめに、千鳥橋病院 医学生委員長の佐々木洋平医師が開会の挨拶を行い、『医学生に伝えたいこと』をテーマに講演をしました。佐々木医師から、「大学時代は医師になる実感もわかず、大変な試験も多いと思うが、やりがいのある仕事が待っている。モチベーションが落ちたら実習に行って、患者さんと交流してみてください。」とメッセージを伝えました。


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AEDトレーニングは後期研修医の竹邉医師が担当しました。いつでも実践できる様にとアドバイスを行いながらトレーニングを行いました。続いての縫合体験は佐々木医師と後期研修医の川本医師が担当しました。ほとんどの学生が縫合体験は初めてで、何度も繰り返し学びました。


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〈参加者の感想〉

・日頃、大学の講義だけじゃ体験できないことを学べて良い経験になった。医療の道に進むのだと自覚できた。

・AEDトレーニングでは、以前知っていたことが古い知識になっていた。新しいことを学ぶ事が出来良かった。

・AEDトレーニングでは練習なのに頭が真っ白になってしまった。AEDや心臓マッサージの手順は、一度習っていてもすぐに忘れてしまうので、ポイントをおさえておきたい。医学生だから出来ないではなくて、医学生だからこそ出来るようになりたい。

・AEDも縫合も日頃、積み重ねておくことで本番に活かせると思った。

・縫合体験はOSCEが近づいているので貴重な体験になった。

・縫合は難しかった。実際の手術はもっと大変なんだろうと思った。モチベーションが上がった。

・今までは、もし人が倒れていても自分のせいで悪化したらどうしよう思い不安だったけれど、やらないよりもやった方がいいと分かったので、いざという時に動けるようになりたい。

・先生方がしっかりと指導してくださったのでありがたかった。

・民医連が大規模だと分かって驚いた。特に訪問看護ステーションの数が多く、地域に密着していると分かった。

・患者さんの笑顔を見るために頑張れると話を聞き、私もそんな風になれるかなと思った。


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千鳥橋病院では、医学生のみなさんの見学・実習をお待ちしています。

病院ホームページからお気軽にお申し込み、お問い合わせください。


医学生のページ>病院見学のページ 

http://www.chidoribashi-resident.jp/igakusei/#bosyu


Facebook 千鳥橋病院 研修医・医学生のページでも日々の情報を発信しています。

https://www.facebook.com/chidoribashi?ref=hl



by chidoribashi

35回医学生のつどいの5月つどいが524日(土)~25日(日)に東京・晴海グランドホテルにて、「消費税・社会保障問題」をテーマに開催されました。医学生55名、全体で約120名が参加、福岡からは3名が参加しました。

 

1日目】学習講義|各職種から見た「医療とお金」について

・守谷能和 医師(埼玉協同病院)

・谷口路代 事務局次長(全日本民医連)

・冨岡真理子 MSWソーシャルワーカー委員(高崎中央病院)

お金が払えないため1泊のみの入院で追い出され、民医連の病院へ来られた患者さんの事例、治療に必要な検査でも患者さんにとって経済的な負担になってしまうという事、病院の経営に関してなどの話から現在の社会問題について学びました。講演後には、SGDSmall Group Discussion)を行い、議論を深めました。

また、1日目の終わりには、班別交流と学年別の交流で普段関わる事の少ない他大学の医学生同士、語り合い大いに盛り上がりました。


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2日目】福島視察の報告|医学生のつどい事務局の学生

福島の現状を報告し、感想として「労働者の姿が印象的だった。」、「病棟や外来だけでは人々の健康を守ることが出来ない。」、「自分がこれは大事だと思った時には、意見や立場表明する事をためらわないでほしい。」と語りました。

最後に各班からSGD内容を発表し、5月のつどいが閉会となりました。

 

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【参加した学生の感想】

・大学の中では、病院に関わるお金について知る機会がなかったのでとても興味深かった。

・通常の治療でも大きな負担になってしまう方がいる。貧困や高齢化の日本でどんな医療が求められるのか知って行きたい。

・医療費が払えない患者さんが他病院から追い出されて医療不信になっていると思う。患者さんの背景を知って、今できる限りの医療を提供できる医師になりたい。

・福島の現状を知りみんなで共有できた。自分も実際に見て学びたい。

SGDでは議題に関係のないことも知らないと、多角的に見ることができないと分かった。広く興味を持って知識や教養を身に付けることも大事だと感じた。

・ニュースなどでは見えてこないことも多く、実際に自分で見ること、共有すること、そして伝えることが最も大切だと感じた。今回つどいに参加して成長できたと思う。

・いろいろな人たちと話し合えることがこんなに楽しいと知った。自分の世界が広がった。

・他大学の学生やいろいろな職員と一緒にディスカッションし、交流できて勉強になった。次回も参加したい。

 

次回、7月つどいは712日(土)~13日(日)に東京の同会場で「地域医療」をテーマに開催されます。

つどいに関するお問い合わせは、各県の民医連医系学生サポートセンターまでお問い合わせください。

 http://www.qoki.jp/shogakukin.html 

QOKI(九州・沖縄医師研修センターのページ)



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「離島の地域医療を体験しよう!」~地理的な離島はあっても人の生命に離島はあってはならない~

九州沖縄民医連の新入生歓迎企画in奄美として531日~61日の2日間で離島医療を体験しました。九州縄の大学より、医学生29名、うち1年生が19名と多くの参加がありました。

 

1日目は、初めて会う学生同士のアイスブレイクとしてマングローブでのカヌー体験を行いました。奄美大島はすでに梅雨入りしていましたが、この2日間は晴天に恵まれ、青い海と青い空に囲まれ、楽しい時間を過ごすことができました。

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その後、奄美医療生協の樫田祐一理事長から奄美の医療の歴史、奄美医療生協の成り立ちと今後果たすべき役割についてお話を伺いました。

続いて、海上タクシーで加計呂麻(かけろま)島へ移動し、医療生協の組合員さんの班会に参加しました。血圧測定や尿検査、体脂肪測定などを行い、終了後は健診に参加された地域の方から離島医療の現実や問題点(島に診療所がひとつしかなく、巡回診療しかない。島の裏側へ行くにはひと周りしなければならないなど)や島の生活、戦争の悲惨など多くの話を伺いました。

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星空の下での夕食交流会では、各大学の学生や職員との交流を深めることができました。

 

2日目は1日目を振り返ってのSGDSmall Group Discussion)を行い、各テーマについての多くの意見交流を行いました。その後、海上タクシーで南大島診療所に移動し、杉原雄治所長から地域医療の現実を学び、午後からは組合員さんを囲んで奄美の戦前戦後の歴史を聞くことができました。

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参加した学生の感想

・ ただ単に医学生としての自覚を持つだけでなく、将来医師になったとき病気でなく人を見るということをしないといけないと改めて思った。

・ 他学生と多く交流出来たことは貴重な体験だった。

・ 戦後、人手不足により看護師が検査技師や放射線技師の仕事もしていた時があったという話があり、今まで聞いていた話がより実感できた。

・ 患者さんとのコミュニケーションの取り方の難しさも実感し、これから学ぶことがたくさんあると思った。

・ 今まで研修先は東京の大病院と考えていたが、実際に地域住民の方々と直接お話して地域医療にも興味が出た。

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今回、奄美医療生協の樫田理事長が医学生に、なぜ民医連を選んだかとの思い伝えてくださいました。

生まれ育った故郷の経験からくる医療格差に対する思い

地域格差解消に貢献したい

 -でも、一人では不安、エネルギーが切れたらそれでおしまい

 -持続可能なシステムづくりと同じ志をもつ仲間が大切

学生時代の経験からくる思い

「困っている患者さん、社会的弱者の力になりたい」

 -難病問題研究会の活動からの経験

 -難病で困っている人

実習にいった病院(水島共同病院、奄美中央病院)での体験

・公害や職業病で困っている人

・生活に困っている人

・社会格差に苦しんでいる人

〇想いだけではなく、医師としての総合的な力をつけたい

-医学的に高いレベルの力量・技能

-困っている患者を見極め、その困難を解決する多様な力量

 

今回の奄美での新入生歓迎企画では、多くの学びと交流を土産に帰路につきました。

民医連では、医学生に学びと交流の場を提供しており、その窓口として医系学生サポートセンターを開設しています。お近くのサポートセンターにお問い合わせください。

http://www.qoki.jp/shogakukin.html

QOKI(九州・沖縄医師研修センターのページ)

 

by chidoribashi