HOME > 後期研修 > 家庭医コース
はじめに
 わたしたちの病院は、病院開設以来地域に密着した医療を展開し、早期から往診・訪問看護に力をいれてきました。地域医療のプロフェッショナルという自負を持っています。
 千鳥橋病院は福岡市博多区にあり、年間2800台の救急車を受ける総合病院です。近くには緩和ケア病棟をもつ、たたらリハビリテーション病院があります。
 また、10の診療所と9つの訪問看護ステーションをもち裾の野広い活動を展開しています。
 初期研修では、病院の総合内科を中心とし、各専門科と共同しながら基礎的な臨床能力を身につける初期研修を行っています。初期研修の中では1年次に往診、2年時に外来診療を行いプライマリな能力をつけることに力をいれていきました。
 わたちたちがめざす家庭医療後期研修では、その基礎的臨床能力に加え、広範なフィールドを活かしたプライマリ・ケア能力を高める研修を行います。
 2年間では不足する内科的能力に関しては一定期間をとって選択研修を行えます。また、プライマリ・ケア医に必要な小児科・産婦人科のスキルアップもはかります。外来診療・往診などの経験ができます。緩和ケア指導医のもと緩和ケア病棟での研修もできます。
 その後、診療所での副所長経験を通して地域の健康づくり、プライマリヘルスケアを実践し、またチームリーダーとしての成長・マネージメント能力の獲得を目指します。病院と診療所では日常的な連携をとっておりカンファレンスなどを通して所長・病院専門医との相談を気軽に行うことが出来ます。診療所では患者会などの活動もあり、まさに地域に育てられる研修を体験できます。
千鳥橋病院 家庭医療学後期研修プログラム Ver.2
家庭医療学後期研修プログラムでの研修修了後のアウトカム 概要 プライマリ・ヘルスケアを継続的に提供できる家庭医となり、診療所の所長ができる
1.マネージメント能力の習得
プライマリ・ケア医としての力量(=地域に住んでいる人々の一般的な医学問題を解決できる知識を修得し、専門医への紹介を含めたマネージメントできる能力)を身につける。
2.コミュニケーション能力の習得
患者さんや地域の人たち、医療・介護スタッフとの良好なコミュニケーション能力を身につけ、診療所の運営にも責任を持ち、患者さんを中心とした医療チームのリーダーとして信頼される医師となる。
3.プライマリ・ヘルスケア
地域住民の健康を守る実践家として、病院や診療所に来る人だけでなく、その家族や地域の人々の健康を維持・増進し、住みよい街づくりに貢献できる。また医療機関に受診できない病人にも目を向けることができる医師となる。
4.認定医・専門医の取得と生涯学習
3年間の研修中は、生涯学習者としてあり続けるための基礎を身につけます。3年間を通じて、1つのテーマを設定し研究を行い、学会にて発表を行います。また内科認定医の取得や家庭医専門医の取得準備を行います。
5.教育技法の習得
3年間の研修中に教育者となるための基礎を身につけます。学生や研修医に対して1対1の教育およびテーマ別のセッションが企画・実践できるように、ワークショップや学習会への参加を通じて、教育技法を習得します。
このページのトップへ
研修期間
研修修了期間 3年間
研修プログラム責任者:有馬泰治(千鳥橋病院総合診療科)
指導医からのコメント
ふくおか家庭医療学センター
アットホームな医局で他科の先生と気軽に相談をしながら診療を進めていくことができます。
社会的経済的なことも含め困難な問題を抱えた患者さんが多くいらっしゃいますが、チームの力でそれを乗り越えた時は非常に楽しくもあります。一度、見学にきて見ませんか。
家庭医後期研修MOVIE


  • 病院見学・お申し込み
  • 資料請求・お問い合わせ

プログラムの内容 ローテーション例
週間スケジュール例
このページのトップへ
特色のある研修フィールド

・ 総合診療専門研修T(診療所:6ヶ月)

  千鳥橋病院附属診療所(福岡市)、神野診療所(佐賀県:19床)

・ 総合診療専門研修U(総合内科:12ヶ月)

  千鳥橋病院

・ 内科研修(6ヶ月)

  千鳥橋病院(呼吸器内科、循環器内科、神経内科、消化器内科、糖尿病・内分泌内科、腎臓内科)

・ 救急科研修(3ヶ月)

  千鳥橋病院、大手町病院(北九州市)

・ 小児科(3ヶ月)

  千鳥橋病院、鹿児島生協病院(鹿児島市)

・ 選択科研修(6ヶ月)

  千鳥橋病院各科、たたらリハビリテーション病院(緩和ケア)、大手町病院(感染症科)、
  みさき病院(老年医療)、名古屋大学医学部附属病院(総合診療科)

各研修報告はコチラ
評価システム
・ 半年に一回、形成的な評価を行います。
・ 研修ローテート科ごとに、研修終了時に振り返り評価を行います。
・ 診療所のフィールドでは、ポートフォリオ形式での振り返りを行います。
・ 3年間の研修修了時には、次世代に診療所研修での学びや医療の在り方を伝えるべく研修報告書を作成、
  自身の研修の成果を発表します。(研修修了式など)
形成的評価
T.家庭医後期研修プログラムでの評価
・ 月1回のSEAなどを用いた振り返り
・ 診療所のフィールドでは、ポートフォリオ形式で振り返りを実施
U.360度フィードバック評価(当院後期研修委員会)
 評価方法:360度フィードバック
 時  期:1年に1回
 評 価 者:自己評価、指導者及び同僚(複数)、スタッフ(複数)、患者(複数)
総括的評価
・ 原則3年修了時に修了認定を行う。(修了式の開催)
修了認定基準
@ 家庭医療学会認定医試験提出用レポート/ポートフォリオ
A 研修プログラム上の必須期間を満たし、3年間30日以上の休業が無い事。
後期研修コース
後期研修コース
外科コース 整形外科コース 産婦人科コース 緩和ケアコース 循環器内科 呼吸器内科 神経内科 総合内科コース 家庭科コース